FC2髙橋氏からの反論について(8/11 リライト)

(8/11 改めて書き直して分かりやすくしました。髙橋氏の2番目の動画についてもコメントしています。)

前回の記事で、FC2髙橋氏からどういう要求をされるかについて書いた。

kawango.hatenablog.com

 

これに対する反論として髙橋氏が動画をアップロードした。

www.youtube.com

www.youtube.com

詳しくは髙橋氏の動画を見てもらいたいが、かいつまむと髙橋氏は二本の動画で以下のようなことを主張している。

 

・ ドワンゴの川上さんが、都合のいいことばかりいって、真実を捻じ曲げている。

・ ブロマガはFC2の方が先に初めて商標を持っていたのにFC2の商標の取り方が不味くて、後から始めたドワンゴに横取りされた。

・ FC2も脱法というのならニコ動も脱法サービスである。

・ 著作権についてはFC2はデジタルミレニアム法を守っている。

 

以下、髙橋氏への公開メールという気持ちで僕からの反論を書いておく。

 

 

ドワンゴの川上さんが、都合のいいことばかりいって、真実を捻じ曲げている」という主張について

 

では、どこをどう捻じ曲げているのかを髙橋さんは明確にすべきだと思います。警察に働きかけて逮捕されないようにしてほしいと頼んてきた、なんて出鱈目でそんなことは言ってないとか、ドワンゴ知財高裁で勝訴し1億円の損害賠償を命じた判決を取り上げるか、差押を止めるか、どちらかは譲歩してもらわないと和解できないなんて言った覚えはないとか、ドワンゴKADOKAWA のネタを持ってきてくれたら最大300万円支払うというようなことは事実無根ですとか、もし、僕が書いていることが事実でないなら、髙橋さんが否定すべきことはたくさんあると思います。それについては一切触れずにただ真実を捻じ曲げていると言って、僕が記事で一切触れていないブロマガの裁判の件だけ主張するのは、どういうことなんでしょう?

私はFC2は脱法ビジネスを主体としていると思って、そう書いてもいますが、これもFC2の創業者としては絶対に反論すべきことですよね?実際にインタビューなどでは、自分は無実だと主張されているのですから、脱法ビジネスじゃないということもちゃんと説明すべきでしょう。

僕の書いた記事は僕からの見え方だから、髙橋さんからの見え方とは違う部分もあるでしょう。でも、事実としては、大筋、正しいから、反論できずに、ブロマガの件とか違う話を持ち出すしかなかったんじゃないですか?

 

 

「ブロマガはFC2の方が先に初めて商標を持っていたのにFC2の商標の取り方が不味くて、後から始めたドワンゴに横取りされた」という主張について

 

確かにブロマガという名称を先行してFC2はやっており、ドワンゴが後からというのはその通りです。しかしながら、FC2が最初から商標を持っていたというのは事実ではありません。ドワンゴがブロマガを開始したときには、FC2もドワンゴのどちらも商標を持っていなかったというのが事実ですよね。実はブロマガというのは別の第3者の会社が商標を持っていた。髙橋さんは、自分が考えたブロマガというサービスの特許?をドワンゴにパクられたと動画で主張していますが、髙橋さんの考えたブロマガとドワンゴのブロマガは全く違いサービスです。アイデアはパクっていませんし、髙橋さんの間違いだと思いますが、ブロマガの”特許”はFC2は取得していません。あくまで商標権の争いです。

 

ブロマガの商標の訴訟については非常に複雑です。外部記事がありますので参照ください。

storialaw.jp

 

FC2も脱法というのならニコ動も脱法サービスである。

 

全然違います。ドワンゴは日本の法律の下で権利者との話し合いで問題を解決しようと努力しましたし、ドワンゴ自身による著作権違反動画のパトロールも行っていました。だから、ドワンゴは権利者からの訴訟はされていません。

一方、FC2は日本人による日本人相手のネットサービスなのにもかかわらず米国にダミー会社を作り、米国企業だから日本の法律の適用は受けないと主張しました。完全な脱法です。そして、結局、警察に摘発されたのですから違法企業です。

 

著作権についてはFC2はデジタルミレニアム法を守っている。

デジタルミレニアム法は日本の法律ではありません。日本の法律を守ってください。

 

さて、髙橋さんには、僕の言っていることが事実を歪めているなど、ツッコミどころ満載など中身のない批判ばかりでなく、事実を歪めているならどの箇所か、ツッコミどころが本当になるなら、どこかを明確にしていただくようにお願いします。

 

また、老婆心なお節介ですが、髙橋さんの一連の裁判だったりするところの現状認識と僕のそれとで大きな乖離があります。だから会話が成り立たない。日本において脱法行為は目立った場合には、実質的には違法だと判断されて処罰されることが多くあります。脱法=無罪ということではありません。また、特許の裁判がどういうものかについても、あまり理解されていないように見えます。弁護士のセカンドオピニオンなんてもののが慣習としてあるのかどうか知りませんが、一度、違う弁護士からもこれまでの経緯とかについて、客観的な意見をもらってはどうでしょうか?私はこれまでのFC2との裁判色々ありましたが、ほぼ全て最初からの想定通りに進みました。期間が想定よりは長引いただけです。髙橋さんは違うんじゃないですか?

 

不毛な裁判を延々と引き伸ばし続けても、お互い弁護士費用が嵩むだけだと思います。

 

以上