ボヘミアンラプソディーという映画がヒットしているらしい

 先週の週明けに会社の女の子からボヘミアンラプソディーという映画に行ってよかった、泣いた、本当に感動した、絶対に観るべきという情報を入手した。というか、一方的に押し付けられた。

 

「それって曲の名前じゃないの?」と尋ね返すと、そうだ、という。

 あの有名なクイーンの伝記が映画になったようだ。

 

 まあ、ミュージカル映画みたいなもので、曲聴いていれば感動していいのかも。と思った。昔、ロンドンでWe Wii Rock Youというミュージカルを観たことがあって、ストーリーはさっぱり分からなかったが、それなりに感動した記憶がある。

 

 きっとボヘミアンラプソディーも良いのだろう。そのときはそれだけ思って、聞き流したのだが、ネットを見てて、ボヘミアンラプソディーが前週の興行収入で1位を取ったというニュースを発見し、俄然、興味が湧いた。2週間で興行収入の累計が13億で、予想外の大ヒットをしているらしい。

 

 ミュージシャンの伝記映画としてはあまり記憶にない大きな数字だ。クイーンのファンだけではなく一般観客も巻き込んでヒットしたということだ。これはどういう現象だろうと、少し調べてみようと思った。

 

 ネットを検索して、最初に見つけたのが1週間にボヘミアンラプソディーを4回も観ているという女性のブログだ。毎回、同じところで感動して泣いているという。

 

 そして「すべての関ジャニファンに見てほしい」というようなことが書いてあった。

 

 えっと・・・、なんの映画だ?クイーンの映画じゃなかったのか?

 

 読み進めていくと、映画の中のフレディ・マーキュリー渋谷すばるのことが重なって見えているらしい。渋谷すばるとは関ジャニの中心メンバーのひとりで最近、グループを脱退したらしい。

 

 クイーンのオールドファンが聞いたら、いろいろ言いたくなるような比較だと思ったが、若い世代にとっては、もはやクイーンなんて想像上の生き物であって、逆に自分に身近な存在に感情移入しやすいということかなと思った。

 

 翌日の会社で、また別の女の子からもボヘミアンラプソディーを観に行って感動したという話を聞いた。ぼくが見つけたブログの話をすると、クイーンと関ジャニを一緒にするのはさすがに違うよね、という反応があった。そして熱く語り始めた。

 

 「関ジャニが好きな私でも、それはおかしいと思う。でも・・・」

 

 お前も関ジャニファンか!

 

 彼女は話を続けた。なんでも関西出身ということで関ジャニは、ジャニーズの中でも少し浮いた存在なのだという。その中で頑張ってきた関ジャニはジャニーズのグループの中でもとりわけメンバーの仲がいいのだそうだ。そしてファンもそういう仲のいい関ジャニのメンバーが好きで応援してきたのだという。でも、その中で起きた渋谷すばるの脱退事件はファンに大きなショックを与えた。

 それでも残ったメンバーは頑張っていて、ファンもそれを応援しているのだという。

 

 調べてみると、関ジャニファンでボヘミアンラプソディーに反応している人は、他にもたくさんいるようだ。メンバーの錦戸亮も映画を観たらしく、先週のライブでフレディマーキュリーの真似をしたらしい。

 

意外なヒットを続けるボヘミアンラプソディー。

 

どうしてヒットしたかの理由は、いまのところ、まだ、よく分からないが、関ジャニについての情報はどんどん集まってきている。